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牛解体職人の理 [故事の中の大道理]

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   国王は有名な牛解体人の易に、一頭の牛をさばいて見せろと言った。易は刀と自分の手足や膝など全身を使い、とてもリズムカルに短時間に静かにさばいて見せた。

   国王はその手さばきに感心し、どのような修業をしたのか?と問うた。
   
   易は、始めて三年間は各部位の成り立ちや骨や筋肉のつながりなど仔細に観察ばかりしていた。それで牛の体の成り立ちをつかみ、例えばある一点を押さえれば、それに繋がる筋や骨がゆるみ、わずかな隙間が出来る。そこへ刀や手を当てれば自然にほぐれ、容易にはがれる。
   
  従って私の刀は研がなくても、十五年余り使っているが少しも切れ味は変らない。 一人前の解体人でも一年に一度は刀を新品に替え、普通の解体人は毎月一回新品に替える。彼等はまるで木を切るように刀で叩き切るからだ。
   
  国王は易の話に深く感動し、「人が身体の養生をするにも一脈相通ずる」と,事の理に感心した。

  {一切の事物はどんなに複雑でも、内在している規律に拠っている。規律を探し解明し、その拠って立つ理に沿って事を運べば道はたやすい}

 (とは言うものの、事はそんなにうまくいかないとは皆さん先刻ご承知なのだ

{翻訳:小故事中的大道理}
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