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名手と達人 [故事の中の大道理]

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   弓の名手の張は、道教の和尚にその名手振りを見せた。張は次々と矢を放ち、すべて的の中心に当てた。その速さ、正確さはまるで機械のようだった。

   和尚は「なるほど凄いな、でもどんな状況下でも出来るのか?」と言い、張を伴って切り立った山の頂上まで登って来た。両側は断崖絶壁で足を踏み外せば千尋の谷底まで真逆さまだ。

  和尚は張に先に行けと言うと、張は足がすくみ、一歩も前へ動けなかった。

   和尚は「その道の達人とはどんな困難な状況下に措かれても、平常心で自己の技術を充分に発揮できる者を言う」と言い、お前はまだまだ修業が足りないと諭された。

{翻訳:小故事中的大道理)
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