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呉越同舟 [中国の寓話]

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  呉の国越の国は絶えず戦ってばかりいる宿敵同士であった。ある日、この両国の人が同じ船に乗り合わせた。当然の如くお互いそっぽを向いていたが、中流域にさしかかった時突然強風が吹き荒れあわや沈没しそうになった。
  
  事ここに至って両人とも恨みを忘れ、それぞれ右手と左手のように互いに助け合って急場をしのぎ、難を逃れた。これは「絶体絶命の死地においてはたとえ敵同士であっても団結し事に当たれ」とのたとえ話。

  この話は「孫子の兵法」にあり、兵を死地におけば、心を一つに固め強力な軍になる。「背水の陣」もまた同じ。写真は「呉越同舟」で遭難しかかった龍虎山の渓谷とされる場所。

  ついでに同じ「孫子の兵法」で兵士を「蛇のように使いこなせ」と言う「常山の蛇」がある。これは「常山」にいる蛇は、頭を叩くと尾で反撃し、尾を叩くと頭で反撃し、腹を叩くと頭と尾で反撃してくる。兵士をこのように訓練しろと言う。このくだりを読むとなぜかジャッキーチェンを思い出してしかたがない。

  {孫子}より
    
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