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2013-02-24 [中国の寓話]

精衛鎮海 (中国の寓話)seiei.jpg

 発鳩山には枯れた木が山一面にびっしりとあった。そこに奇妙な鳥が一羽棲んでいた。形はカラスに似ていたが、頭には綺麗な花のような毛があり、くちばしは真っ白で足は赤く名前を「精衛」と言った。

 鳴く時はいつも「精衛、精衛」と自分の名をさえずっているのだった。

 精衛は元々は炎帝の子で「女娃」と言う名前だった。ある日、「女娃」は東海で泳いでいておぼれ、不幸にも帰らぬ人となったが鳥に生まれ変わった。

 その後、鳥になった「精衛」は、発鳩山の枯れ枝や小石をくわえ長年東海に運びつづけたお陰で東海は陸地に変わりおぼれる人は誰もいなくなった。

(これは深い仇をむくいること。或いは困難を恐れず最後まで頑張って目的を達成することのたとえ)

「精衛」とは古代中国の伝説中の小鳥の名前。

{述異記}より
     
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