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2012-06-09 [中国の寓話]

ryuu.jpg                        上帝殺龍

   墨子が北辺の斉国に行く道で一人の占い師に出会った。

   占い師;「今日は神様が黒い龍を殺す準備をなさっておられる。貴方は黒い顔だから殺されるのでこれより北へ行っはなりません」。

   墨子は無視してなお北に行くと大きな川に阻まれて引き返してきた。
   占い師;「言った通りでしょう。殺されるから行けないんです」。

墨子が言う;
   「南の人が北へ行けず、北の人が南へ行けない。皮膚の色の黒白でどうして川を越えられないわけがあろうか?
   もし、神様が{甲乙}の日は東方で青い龍を殺し、{丙丁}の日は南方で赤い龍を殺し、{庚申}の日には西方で白い龍を殺し、{壬癸}の日には北方で黒い龍を殺すなら、貴方の説法では人は皆道を往くことはできないではないか!

   これは天下の人民をだます行為である。馬鹿な迷信を言いふらすな!」と叱りつけた。

   (墨子は2000年以上前の現実主義思想の持ち主で、進取の気性に富んだ科学者だからこんな迷信を一蹴した)

   {墨子}より
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